骨粗しょう症

骨の健康チェック始めてみませんか?

□身長が縮んできた
□背中や腰が曲がってきた
□背中や腰が痛む
□歩きにくく転びやすい
□高いところに手が届かなくなった
□骨折しやすくなった

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症とは、骨量が減ることで、骨の強度が低下し骨がスカスカになって骨折しやすくなる骨の病気です。私たちの骨は、毎日「骨形成(新たに作られること)」と「骨吸収(古い骨が分解されること)」を繰り返し新陳代謝をしながら、日々健康に保たれています。この代謝のバランスが崩れて、分解された骨の分を新しく作りきれなくなると、骨粗しょう症になってしまうのです。

骨粗しょう症は、初期症状がほとんどないので気付きにくく、骨折して初めて自分が骨粗しょう症だと気付く場合もあります。骨粗しょう症が進行していると、軽い転倒でも骨折してしまうこともあります。特に高齢者の方の腰と股関節の骨折は深刻な骨折のひとつで、寝たきりに結びつき、要介護状態になったりと、QOL(生活の質)を大きく低下させてしまいます。そうなってしまう前に、早めの定期的な検査と予防がとても重要です。
当院では、骨密度測定器を導入し検査も行っていますので、気になる方はお早めにご相談ください。
骨粗しょう症

骨粗しょう症は女性に多い病気です

あなたは今まで、骨密度検査を受けたことはありますか?一般的に骨密度は、40〜50代頃より低下し始めると言われており、特に女性では閉経後急速な低下を認めることがあるため注意が必要です。ちなみに福岡市では、40歳以上の男女に対して骨密度検診が推奨されています。骨密度が低下しただけでは特に症状はありませんが、ちょっとした転倒などで骨折を来し、突然強い痛みや日常生活の障害に見舞われてしまいます。近年ではこのような病状を、脳卒中になぞらえ骨卒中と呼んでいます。この骨卒中を予防するために大切なことは、まずは定期的に骨粗しょう症の検診を受けて頂くことです。

検査について

骨密度の検査、”腰””足の付け根”の骨で測定していますか?
骨密度検査は、最新の骨粗しょう症ガイドラインにおいて、腰(腰椎)と股関節(大腿骨)の両方で測定することが推奨されています。当院はこのガイドラインに従い、前述部位での検査を最新の骨密度検査器械<DEXA(デキサ)法>にて実施していきます。検査は、検査用のベッドに寝ているだけで5〜10分程度で済み、痛みなどもありません。
骨密度の低下を認めた場合には血液検査による精密検査を行った上で、お一人お一人の患者様の状態に合わせて最適な治療法をご提案させて頂きます。
骨密度検査器械<DEXA(デキサ)法>

”腰”と”足の付け根”の骨折は命に関わります

骨粗しょう症になると、ちょっとした転倒などでも骨折が起こりやすくなります。特に、腰と足の付け根を骨折してしまうと、寝たきりになり、身体機能が大きく低下し、合併症も起こしやすくなります。それにより生命予後が悪化し、命に関わるのです。骨折してしまう前に、定期的に骨密度の検査を受けることは非常に重要です。

治療と予防について

血液検査による精密検査のあとは、お一人お一人の患者様の状態に合わせて薬物療法を中心に、運動療法や食事療法など患者様に最適な治療法をご提案させて頂きます。

また、今は骨粗しょう症でなくとも将来的な骨粗しょう症を予防するための生活習慣(食事、運動など)の具体的な説明も行って参りますので、お気軽にご相談ください。

定期的な骨密度検査が大切です

【骨粗しょう症になりやすい方】
・家族が骨粗しょう症と言われたことがある
・やせ型である
・あまり運動をしない
・カルシウムやビタミンDをあまり取らない
・急激なダイエットをしたことがある
・日光にあまり当たらない
・タバコを吸う
・お酒やコーヒーをよく飲む
・リウマチにかかっている

いくつか当てはまるという方は、骨密度検査を受け、骨粗しょう症を予防するために生活習慣を見直すことから始めてみませんか?骨粗しょう症の治療は、1、2年という長い治療で効果が出始めます。
治療を根気良く続けることと、定期的な骨密度検査がとても大切です。