ウォーキングの最新エビデンスについて

当院では開院当初より、ウォーキングを健康維持のため推奨してきており、皆様に楽しくウォーキングを続けていただけるよう様々な取り組みを行ってまいりました。

 

今回のブログでは、それを裏付ける最新の論文データを紹介していきたいと思います。

 

まず一日何歩歩けばいいのか、という永遠のテーマに対する現時点での答えともなり得る論文をご紹介します。

医学界における最高峰の論文とも言える『The Lancet Public Health』誌に、2025年7月に掲載された35のコホート(集団)研究および計57報のデータを統合解析した研究において毎日7000歩のウォーキングは、毎日2000歩の人と比較して死亡率や心血管疾患、認知症、がん死亡のリスクが劇的に低下した、というものでした。

 

7000歩/日歩く人の疾患・リスク低下率 (目安) 2000歩の人と比較して

全死因死亡率   約47% 低下

心血管疾患発症  約25% 低下

認知症      約38% 低下

がんの発生率   約37%低下

うつ症状     約22% 低下

すごい効果ですよね!

 

更に面白いのは、7000歩以上歩いてもリスクの軽減効果は頭打ちだったということです。

つまり、1日7000歩歩けばOK!ということになりますね。ただ、痛みや体力的に7000歩は厳しいという方でも、毎日可能な範囲で歩き続けることは間違いなく健康状態を維持改善することには繋がりますので、できる範囲で無理なく続けること、これが最も大切だと思います。

 

次の論文では、ウォーキングに一工夫することでさらに健康効果がアップした、というものです。

2026年1月に同じく医学誌『The Lancet』で発表されたものでは、13万5,000人以上の中高齢者を対象に、普段のウォーキングに5分だけ早歩きを追加することで死亡リスクが約10%低下するというデータが出ています。早歩きなどの中強度の運動をトータル10分追加すると約15%低下するというのです。

 

以前、日本の「中之条研究」という大規模研究で集められたデータでは、8000歩のウォーキング、そのうち20分早歩きで健康効果アップという有名なデータがありましたが、概ね近いデータではありますがウォーキングに対する敷居がやや下がったのではないでしょうか

 

今回の論文をまとめると

①目指せ毎日7000歩!

②できたらそのうち5-10分は早歩きをしよう!

ということが言えると思います。

 

昨年当院で開催したウォーキングイベントにおいて、当院理学療法士の山口より、早遅歩き(早歩きとゆっくり歩きを繰り返す)についての講義をさせていただき、その後みなさんに実践体験もしていただき大変好評でした。今年も5/20(水)にウォーキングイベントを開催予定であり、そこでも上記早遅歩きの体験もできるよう準備しておりますので、是非皆様のご参加をお待ちしております。 詳細は後日、HPにて改めて掲示させていただきます。

さぁみなさん、一緒に楽しく歩きましょう

2026年04月15日